普段何気なく飲んでいる果汁100%ジュース。
ふと裏面の表記を見ると「濃縮還元」「ストレート」という記載が!
「どう違うんだろう」と思った方もいますよね。
「子どもも飲んでるけど大丈夫?」
そんな疑問をもった方に、今回は濃縮還元とストレートの違いや特徴をまとめてみました。
これからのジュース選びの参考になればと思います。
濃縮還元は保存した濃縮果汁に水を加えて戻したもの、ストレートは絞った果汁そのもの
濃縮還元とストレートの違いは「伊藤園」の公式サイトで次のように述べられています。
「ストレート」は、搾った果汁をそのまま容器につめたものです。「濃縮還元」は、搾った果汁から水分を取り除いて濃くした状態のもの(濃縮果汁)を冷凍などの方法で保存し、容器につめるときに、水を加えて元の濃度に戻したものをいいます。
伊藤園 「果汁飲料」の「ストレート」と「濃縮還元」の違いを教えてください。
ジュースの原料になる果物はほとんど海外のもの。
果物をそのまま輸送するより濃縮した方がたくさん運べるので、とても便利な製法ですよね。
「でも1度濃縮してから水で元に戻すって栄養素こわれない?」
「ストレートの方が新鮮で美味しいんじゃないの?」
と考える方もいるのではないでしょうか。
濃縮還元の方が値段が安くて保存もきく。
栄養素のことはあとで話すけど、そんなに大差はないよ!
濃縮還元とストレートの製法によって保存性や値段に違いがうまれる
濃縮還元とストレートそれぞれの作り方はざっとこんな感じです。
・果汁をしぼる
・加熱処理して水分をとばす
・ペースト状のまま保存
・出荷するときに水で薄めてジュースにする
・果汁をしぼる
・低温殺菌
・パッキングして出荷
水分をとばすのが濃縮還元、特に手を加えず水分もとばさないのがストレートですね。
果物そのものの味を楽しめるのはストレートですが、濃縮還元にもいいところはたくさんあります。
濃縮することで保存性が高まる
水分をとばす濃縮還元は雑菌の繁殖を抑えることができます。
果物や果汁のままだと保存性は悪いですが、濃縮したペースト状なら保存スペースも確保でき、長期保存が可能になります。
たくさんの量が運べて輸送費のコスト削減
海外からの果物を輸送するにはそれなりの輸送費がかかります。
しかしペースト状に濃縮したものなら荷物の量が減りますよね。
普通に果物を運ぶよりも濃縮した方が同じコストで輸送するより、たくさんの量を輸送することができきます。
この輸送費のコスト削減によって、わたしたちは手ごろな値段で100%ジュースが飲めるというわけです。
旬の味をいつでも楽しめる
旬の果物をストレートで飲もうとすると、その季節のときにしか飲むことができません。
その点、濃縮還元は冷凍することで長期的な保存ができ、季節を問わずいつでも美味しいジュースを飲むことができます。
栄養素や味の違いはあるの?濃縮還元には砂糖が使われている?
濃縮還元とストレートの違いはわかったけど、栄養素と味の違いはどう?
結局果物そのものが味わえるストレートの方が優れているの?
そんなことはありません!
ただしいていうなら、香りがとんでしまうという点ではデメリットといえます。
栄養素の違いは少ない!
濃縮還元とストレート、どちらも加熱殺菌することでビタミンや酵素は減少してしまいます。
濃縮還元に栄養なんてまったくない!
なんてことはないので、お子様も安心して飲んでくださいね。
濃縮還元は味や香りがとんでしまうので砂糖や香料で調節
濃縮還元のデメリットはなんといっても香り。
濃縮するときに加熱することで果物の香りがなくなってしまうのです。
ストレートならではのフレッシュさや果物のうまみは、濃縮還元ではなかなか再現しにくいものとなっています。
なので還元するときに香料を加え、さらに砂糖で美味しさを調節するのです。
砂糖が加えられることによって濃縮還元の方がカロリーが高くなる商品もあるので、成分表記を確認してみてくださいね。
「100%ジュースなのに加糖って100%じゃないじゃん!」
と思ったあなた。
香料などの添加物が気になる、子どもに飲ませるのにちょっと心配という方はストレートがおすすめ。
ただし、ジュース自体には多くの糖分が含まれているので飲みすぎ注意です!
【まとめ】濃縮還元とストレートの違いを知ってジュースを選ぼう!
知っているようで知らない、濃縮還元とストレートの違い。
コスト面から考えると濃縮還元、贅沢してフレッシュなジュースを飲みたいときはストレートといった感じでしょうか。
これからのジュース選びもちょっと楽しくなりますね。
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